パンチングメタルの開口率は、孔の抜いていない金属板に対してパンチングメタル加工後ど
れくらいの割合に孔が明けられたかを表したもので、%(パ−セント)で表記します。また開
孔率とも表記します。下記の表では、丸穴の配列による計算式や、長孔・角穴のパンチング
メタルの開口率の計算式を掲載していますので、御選択頂きましたパンチングメタル条件に
当てはめて計算下さい。また表記以外の条件や計算式がわかりにくい方は、直接お問い合わ
せ頂きましたら算出致します。
【例】5φの孔でセンタ−ピッチが8Pで、60度千鳥配列の場合。
(稲田金網カタログNO.58)
下表①の計算式に当てはめると
(90.5X5X5)÷(8X8)=35.35 35.4%になります。
【例】 10φの孔でセンタ−ピッチが20Pで、45度各千鳥配列の場合。
(稲田金網建材カタログNO.93B)
下表②の計算式に当てはめると
(157X10X10)÷(20X20)=39.25 39.3%になります。
【例】 10φの孔でセンタ−ピッチが15Pで、並列配列の場合。
(稲田金網建材カタログNO.92B)
下表②の計算式に当てはめると
(78.5X10X10)÷(15X15)= 34.88 34.9%になります。
また丸穴の場合、孔対ピッチの比率で開口率が決まります。
60度千鳥のパンチングメタルの場合
孔:ピッチが 1:2なら22.6% 2:3なら40.2% 3:4なら50.9% となります。
よく孔の大小が開口率と比例すると思われている方がおられますが、穴とピッチの比率が同
じなら開口率も同じになります。試験用のパンチングメタルで、孔を同じにしてピッチを変
えて空気率や温度を調整されたり、建材用途パンチングメタルでは、グラデ−ションやモア
レ現象目的などで開孔率を変えたりする場合の目安にもご利用下さい。